1892(明治25) 年12月3日 Saturday


十二月三日 雨天
引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「1892/12/03 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/870986.html(閲覧日 2024-05-03)

同日の「黒田清輝日記」より
 十二月三日 土 曇
 朝十時頃ニ画部屋ニ行たが和郎の目懸ニ付ての心配の話を承り勉強不出来 昼後ハ霜菜ヲ手本として描た 画部屋ニ来る前ニ鞠の処ニ立寄り奴の胸のあたりから腕など見たがなかなかかけるわい 御酒の御馳走ニなる 和郎も画部屋ニ来て書キ物す 家主のジユル爺が薪ヲ画部屋の中ニ積み込で呉れた 和郎と画部屋から帰る時宿屋の前でサンマルセルのぢい夫婦ニ出逢ふ 是非酒ヲのもうとの事 一度内へ帰て宿屋ニ出懸て行く 七時頃迄居る
 今夜鶏ヲ霜菜が煮て呉れたのでそれヲ取りニ美陽家ニ行く 食後もちよいと出懸て行て豚の脂肉切りの手伝ヲやらかす 九時頃和郎が来た 奴ハ目懸ニやる手紙ヲかく オレハ簔田へやる手紙ヲかく 今朝川村よりの端書ヲ受取 昨日の昼後の便で美陽家ニ着た様子也
十二月三日 土 曇