1892(明治25) 年11月11日 Friday


十一月十一日

午前シャムブルノ岩チヨイガキ

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「1892/11/11 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/870906.html(閲覧日 2024-05-17)

同日の「黒田清輝日記」より
 十一月十一日 金 曇
 朝の九時の便で和郎からの手紙着く 土曜日ニ此処ニ来ると云てよこしたから車など申付けて置く 日本へ手紙を出ス 和郎の手紙ヲ久米公ニ送てやる ひるめしハ鞠の処で食ふ 食後二時頃から夕方迄手本なしで描ク 四時頃ニ和郎からの電信届ク あしたハ来ズニあさつて来るとの事 其通り都合す 夜八時から九時迄美陽方で遊ぶ 如類寿とかるたを取る 今日のひるめしニ鞠が鶏の汁デ米ヲにテ食ハした 中々甘し 夜食ニハ例の羊ヲ食た もう今夜限であの羊ハ食ヒ取たのだろうと思ふ 夜食ハちやアーんとこしらへてオレの穴蔵に霜菜が持て来て呉れた 丸デ牢屋に這入て居る人間の生活の如シト思ハれて面白シ
十一月十一日 金 曇