1892(明治25) 年11月1日 Tuesday


十一月一日(火曜日)

今日ハ西洋ノ盂蘭盆会ニテ村中ニ白帽巾ヲ冠リ黒イ肩掛ヲ引摺ツタ様ナ女ヤ日雇仕度デ靴ナンドハイタ男ガソロソロスル事ナリ 朝ハ曇天ニテ裏ノ牧場ノ水溜リヲ写ス 午後ハパン屋船頭抔ト球投ケヲナシ遊ブ 夜晴天無風月色清澄臥牛山迄散歩ス

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例)「1892/11/01 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/870876.html(閲覧日 2024-05-17)

同日の「黒田清輝日記」より
 十一月一日 火
 終日雨でいやな天気 今日ハ祭で天気がよくつても手本を雇ふ事の出来ない日だから雨で却て仕合ナ処も有り 体屈だつたから端書ヲ方々ニ出す(白耳義の松方 中村 英国の平田 米国の蓑田 清秀等へ)久米 河北への昨夜書た手紙も出す 又 Fantome d'Orient ヲ読で暮す 夜食ハ霜菜(鞠屋事)の内へ食ひニ行た 食後婆やなどと一緒ニ少シかるた遊をなす
十一月一日 火