アジア地域を中心とする世界の各地で、主に有形分野の文化遺産に関する調査研究や保存修復、さらには整備活用等を技術支援しています。文化遺産保護を担当する各国機関との直接協力のほか、ユネスコ等の国際機関やJICAをはじめとする他の国際協力機関が提供する枠組みを通じても、各種の協力事業を実施しており、保護水準向上のための継続的な支援のほか、自然災害や紛争といった要因で被災した文化遺産の復興支援にも積極的に取り組んでいます。いずれの事業においても、単にものを直して終わりではなく、保護のための技術移転や人材育成のプログラムを組み込むことによって、現地における持続的保護システムの構築を支援しています。また、海外に所在する日本美術品に関しても、重要作品の修復や修理技術に関する研修などを通じて、その価値の普及と保護の強化を図っています。 

カンボジア・アンコール遺跡群タネイ寺院遺跡の保存整備計画に対する協力【保存計画研究室】

1. 事業背景や現状東京文化財研究所ではこれまで15年以上にわたり、アンコール・シエムレアプ地域保存整備機構(APSARA)との間で、共同研究や人材育成研修の実施...

続きを読む

文化遺産国際協力拠点交流事業: ブータン王国の歴史的建造物保存活用に関する拠点交流事業【保存計画研究室】

1. 事業背景や現状「幸福の国」として知られるヒマラヤの王国ブータンは伝統的文化の保護継承を国是としており、自然豊かな美しい国土に点在する伝統的民家も文化的景観の...

続きを読む

バガン遺跡群(ミャンマー)における寺院壁画の保存修復に関する協力【技術支援研究室】

ミャンマーのバガン遺跡は、11世紀から13世紀にかけて栄えたビルマで初めての統一王朝パガン朝の時代に建てられた仏教遺跡群です。遺跡内には煉瓦造の仏塔や寺院が3500基以上...

続きを読む

国際研修: 紙の保存と修復【技術支援研究室】

東京文化財研究所では文化財保存修復に関する技術移転を行ってきました。その中でも特に和紙を利用する保存修復技術に関しては注目度が高く、研修の中心的なテーマとなってい...

続きを読む

在外日本古美術品保存修復協力【技術支援研究室】

日本の文化財は欧米を中心に海外でも多く所蔵されています。これらは諸外国において日本と日本文化への理解を促進し、国際交流に貢献しています。しかしながら、海外には日本文化財の保存修復...

続きを読む