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作品ID 5378
作品名 願文(所在不明)
年紀 保延6年(1140)
所蔵 所在不明
員数 縦14.8
銘文内容 〔墨書〕
 為吉備三子現世安穏後生菩提也
 保延六年{庚/申}九月{丙/戌}五日{丙/午}書写畢供養
 周防国佐波郡仁井令石井寺日輪寺{ニシ/テ}書写
 供養己畢
  行人蓮如房厳勝か勧進也
  為母□きみの三子也
備考 『経塚遺文』129。 山口県防府市三田尻桑山出土。願文は現在法華経巻一の最初の部分に付けられているが、当初は八巻の法華経を包んでいたものと思われる。慶応年間に、日輪寺境内にて発見された二基の経塚のうちの一基から出土し、甕の中の銅経筒内に紙本墨書法華経八巻と共に願文が納められていたものと伝える。
参考文献 関秀夫『経塚遺文』東京堂出版、1985/弘津史文『防長探古録』1925/同「周防桑山西峯の経筒と保延六年奥書銘法華経」考古学雑誌二九-八、1939/三宅敏之「周防国日輪寺経塚遺宝」考古学雑誌五〇-三、1965