| 作品ID | 2965 |
| 作品名 | 周文筆三益斎図（静嘉堂文庫美術館） |
| 年紀 | 応永二五年（1418） |
| 所蔵 | 静嘉堂文庫美術館蔵 |
| 員数 | 二幅 掛幅装 （図）紙本墨画淡彩 竪一〇一・五 横三八・八 （序）紙本墨書 竪二四・三 横三九・二 |
| 銘文内容 | 〔旧賛〕 世間之交多能或淡以成或甘以壊或 存道義或趨勢利或群以歌舞以博奕 或黨于竹帛于翰墨件々不同而切磋者 寡噂■者多苟非先択而後交焉則恐 速其謗不可不慎故古君子設直諒多 聞之教以為友社之規箴宜矣於是慧 嶠中和上人命工俾絵松竹梅下之斎 居扁曰三益殆其庶乎松也保盤錯乎 氷雪而其響泠々然謖々焉近聴如琴如瑟 倐而為簫為箏律呂飄風宮商和月蓋 彷彿乎多聞而吐言者竹也其用之達 於犀革括而羽之鏃而礪之不加櫽栝 而自直者梅也魁乎百花先鋒破臘不 愆于期可謂諒者猗歟其性行無所媿 於人敢不賞之余謂其交也無如中心 之和不和則交也奚為 上人清標抜 群稽古忘倦乃以礼羅致彼三者於吾 中和之宇共楽莫逆之楽以卒歳則亦 得非三益者□幸也乎 右三益斎序 奉塞 中和歓公待者之責 時応永 廿五年戊戌□歳結制 玉畹子梵芳「梵芳」〈（朱文方印）〉「玉畹」〈（白文方印）〉 |
| 備考 | 玉畹梵芳（一三四八～？）の序文が別幅に装丁される。画幅には大周周奝（一三四八～一四一九）ら八僧の題詩があり、紙は不規則に継ぎはがれている。画隅には「周文」白文方印が捺される（ただし疑問印）。 |
| 参考文献 | 源豊宗『日本美術史年表』／『京都五山 禅の文化』展図録、東京国立博物館・九州国立博物館・日本経済新聞社、二〇〇七／○島尾新「室町水墨画の再評価 『三益斎図』と『聴松軒図』について」『國華』一二三一、一九九八／○『室町の絵画展』図録、静嘉堂文庫美術館、一九九六／『静嘉堂宝鑑』静嘉堂、一九九二／『優品展』図録、静嘉堂文庫美術館、一九九二／○『禅林画賛』毎日新聞社、一九八七 |