| 作品ID | 4617 |
| 作品名 | 木造金剛力士立像（興福寺） |
| 年紀 | 正応元年（1288） |
| 所蔵 | 奈良県奈良市 興福寺蔵 |
| 員数 | 二躯 彩色 像高（阿形）一五四・〇 （吽形）一五三・七 |
| 銘文内容 | 〔吽形像内修理文書〕 西金堂 奉修復二王施主合力之内 権少僧都英禅｛縁願房／大導師｝ 咒師大法師専芸｛慶印房｝ 後見大法師覚豪｛慶学房／于時雑掌｝ 等也 木大仏師善増｛岩見公｝ 絵大仏師｛薩摩公｝ 漆公寄人等六人｛国貞 宗家 国光 宗弘／仲次郎 童子太郎｝ 正応元年｛戊／子｝九月十四日 執筆僧信専｛慶真房｝ 〔吽形像右足枘修理銘〕 |
| 備考 | 「修理文書」（紙本墨書）（籠字写）は『鎌倉彫刻図録』（奈良帝宝博物館、昭和八年）による。鎌倉初期の像を正応元年に修復したもので、両像とも裳の表裏に彩色文様がある。阿形像では、裳表に鳳凰を中心に置いた宝相華の団花文、裳表周縁部に雲竜文、裳裏周縁部は鳳凰と唐草文を交互に並べ描く。吽形像では、裳表に輪宝を中心に置いた宝相華の団花文、裳表周縁部には牡丹唐草文、裳裏周縁部には花文を描く。銘にある絵大仏師薩摩公は140の観実のこと。 |
| 参考文献 | 『日本絵画史年紀資料集成 十世紀―十四世紀』（東京文化財研究所、一九八四年） |