| 作品ID | 4520 |
| 作品名 | 大般若波羅蜜多経箱蓋絵（七寺） |
| 年紀 | 承安三年（1175） |
| 所蔵 | 愛知県名古屋市 七寺蔵 |
| 員数 | 中蓋六枚 黒漆地朱漆・金泥 各竪七四・〇 横五九・〇 厚一・二 |
| 銘文内容 | 〔中蓋裏面朱漆書〕 （釈迦十六善神像） 南無般若十六善神王 此御経奉読賢侶輙加点作事永可 被停止一袟一筆者願主起請也自有文句 違乱者給別紙注文■請本筆人可令 書直也所以或所請僧者振筆施智改 邪行自而書成邪字疑不思議而加可字 （雖） 或所禅僧者任正教理維被摺改之又以 醜筆灰墨侵之不如不被加筆者 薄少智恵具悪覚不求安住於正法如説宝積経 （七） 安元元年｛乙／未｝正月十五日始同月二十日遂之 |
| 備考 | 大般若経六百巻は承安五年（一一七五）正月から七月までに書写され、これを納める唐櫃六合の中蓋六枚の表側には、釈迦十六善神像を描いたものや般若十六善神像、あるいは「大般若波羅蜜多経」経幢と十六善神像を描いたものの三種がある。六枚の銘文のうち、保存のもっとも良好なものをあげ、欠字はそれ以外のもので補った。銘にみる「同月二十日」は他では「同七月二十日」とある。なお安元は七月二十八日が改元であるから箱は経巻書写の時期とも勘案して、改元以後の製作と解される。 |
| 参考文献 | 『日本絵画史年紀資料集成 十世紀―十四世紀』（東京文化財研究所、一九八四年） |