（一四四五）
文安二年{乙／丑}正月十六日、自未明至于停午雪降、一寸計積則雲
中納言（久我通尚）
残雪止、今日御拝賀也、予申剋計、依為前駈著装束、前駈二
（愛宕）
人、予中務少輔源秀直也、殿上前駈左近少将源忠具、参会大膳
（竹内） （竹内）
権大夫源豊治、奉行能登守源為治■也、参会并奉行布衣、予同
（列、下同）
著装束、以下烈参于中門、于時秉燭以後、其後暫而令著御
装束、{於寝殿之公卿座之北／西六間座}次奉行申事具之由、御出座于公卿公卿
座、{自西ニ間／南面}中書持参吉書、入筥三通一度ニ持参、日時勘文{中門之切／妻庭ヨリ}
{中門妻戸ヨリ／■持出テ、}{下家司取出之渡中書／中門妻戸ヨリ持出テ、重テ入テ持参、}返抄以下事訖、中門妻戸ヨリ御出、
履解之脇庭ノ右ニ蹲居、取松明、{為前／下﨟、}畏屏中門脇南{衛府／長危、}予徹
松明参申次之役、{通御後参内／左向御前、}右廻シテ中門縁ヨリ通テ、西ヨリ第四
間御廊ノ間ノ縁に蹲居、簾中ニ仰欤、可帰参之、亦右廻シテ笏并
（揖）
履著シテ、｛初ハ笏并／履者不著、｝今度者此方ヨリ二指シテ、亦腰ヲノシテ後、御答揖
以後マテ蹲居、｛左ノ手ヲ／地ニ付□、｝則御前ヲ南ニ通テ御右ニ畏、御拝二拝、以後亦
以前ノ如ニ、予重■申次□□」、屏中門ノ下ニ｛立／奉、｝後ハ屏中門下□、
向艮有御拝之間、遍東ニ奉対、子細同前、其後自屏中門□
還御、中門ノ妻戸ヨリ入御、御堂上不幾シテ被徹■、文之御
袍衣冠ニテ被召了、八葉依為陣家、土御門ニ御出、種々魚肴
在之、時剋移テ子丑ノ剋ニ著御装束後、宿所著座之、公
御中院大納言通淳、直垂・六条中納言有定、同上、・千種中納言具定、同上、・
此夜外弁
北畠中納言｛持康、束帯／亭主、童体直垂、｝其後出御、御簾之役左少将忠具、御沓之
（長） （下毛野）
役中書、沓ノ手永衛府長武継、前駈一烈松明取左手、雑色
（警）
敬蹕
六人、｛上衆左欤、／別左右、｝堯長御後門ヲ御出入、毎度■畢、御拝如例、
節
外弁ニ御参之間、則御著陣、踏哥○会如例、翌日日出ヨリ
以前節会終、雖可有御帰于御宿、夜既明■、仍於裏築地
外、被召八葉、扈従、参御車、則御退出了、依為前駈大概
注之、
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