白馬会の時代
《朝妝》をはじめとする滞欧作をたずさえて日本に帰国した黒田清輝は、当時唯一の洋画団体であった明治美術会でそれらの作品を発表する。その明るい色彩にあふれた画面は、それまでの暗い、“脂派”と称されたスタイルに対し“紫派”と呼ばれ、洋画壇に新風を吹き込むこととなった。
またパリでサロン入選という西洋絵画としてのお墨付きを得たはずの《朝妝》は、明治28(1895)年の第4回内国勧業博覧会に出品されるや、その公序良俗をめぐって、いわゆる裸体画論争を引き起こす。裸体表現こそ洋画の基本とする黒田は毅然とした態度を固持、その後も世間を挑発するかのように裸体画を制作・発表し続けた。
足 / Legs 1896 紙 / 18.8 x 24.5 cm KU-c004 |
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足 / Legs 1896 紙 / 18.8 x 23.4 cm KU-c005 |
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大原村 / Ohara Village 1896 紙 / 11.0 x 13.8 cm KU-c054 |
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写生帖17号 / Sketchbook No. 17 1896 紙 / 11.2 x 18.3 cm / 27 枚 KU-c076-17 |
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写生帖29号 / Sketchbook No. 29 1896 紙 / 11.0 x 18.0 cm / 36 枚 KU-c076-29 |
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風景(昔語り構図材料) / Landscape (Materials for the composition of Telling an Ancient Romance) 1896 紙 / 12.1 x 17.8 cm KU-c092 |
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犬 / A Dog 1897 板 / 23.0 x 32.2 cm KU-a047 |
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大磯 / Beach of Oiso 1897 板 / 25.0 x 33.5 cm KU-a115 |
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漁舟着岸 / Fishing Boat Arriving 1897 板 / 27.7 x 38.0 cm KU-a049 |
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湖畔 / Lakeside 1897 カンヴァス / 69.0 x 84.7 cm KU-a117 |
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肖像(婦人像横) / Portrait of a Woman (Profile) 1897 カンヴァス / 32.8 x 23.8 cm KU-a051 |
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母子 / Mother and Child 1897 カンヴァス / 36.6 x 29.0 cm KU-a046 |
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婦人肖像 / Portrait of a Woman 1897 板 / 32.5 x 24.0 cm KU-a048 |
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書見 / Reading 1898 カンヴァス / 59.0 x 40.5 cm KU-a050 |
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黒田貞子肖像 / Portrait of Kuroda Sadako 1898 紙 / 62.0 x 47.0 cm KU-b077 |
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婦人肖像 / Portrait of a Woman 1898 紙 / 63.2 x 47.3 cm KU-b078 |
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写生帖30号 / Sketchbook No. 30 1898 紙 / 11.2 x 18.4 cm / 19 枚 KU-c076-30 |
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写生帖31号 / Sketchbook No. 31 1898 紙 / 11.4 x 15.0 cm / 39 枚 KU-c076-31 |
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少女・雪子十一歳 / A Girl, Yukiko, at the Age of Eleven 1899 板 / 33.5 x 24.2 cm KU-a126 |
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智・感・情のうち智 / Wisdom 1899 カンヴァス / 180.6 x 99.8 cm KU-a054 |