作品ID | 5242 |
作品名 | 銅経筒(東京国立博物館) |
年紀 | 保安3年(1122) |
所蔵 | 東京都台東区 東京国立博物館 |
員数 | 身高24.0 |
銘文内容 | 〔筒身 刻〕 保安三年大歳{壬/寅}八月十八日{甲/辰} 如法経書写供養願生 聖人僧明覚大壇越平朝臣致■ 為□法界衆生平等利益所 遂果如右 敬白 |
備考 | 『経塚遺文』95。茨城県新治郡新治村東城寺出土。経筒は銅鋳製、円筒形。明治二十四年八月、採石中に石室を発見。遺物は十二基の経塚より出土したもので銅経筒六、銅経筒蓋二、銅鏡一〇、銅花瓶二、銅小皿六、鉄鋺数個、赤色素焼花瓶一、赤色素焼皿数個、青色壺一、白色ガラス小玉二七、青色ガラス小玉二四、短刀一二五片、写経数巻が知られるが、東京国立博物館に保管されている遺物以外は所在不明。遺構は標高約一六〇メートルの斜面で、木炭を充満した石室内に銅経筒を納め、石室には蓋石を置き、盛土を行なっている。 |
参考文献 | 関秀夫『経塚遺文』東京堂出版、1985/「常陸国筑波郡発見の経筒」考古学雑誌三-一、1899/和田千吉「常陸国新治郡東城寺村経塚の研究」考古界四-五、六、1904/高橋健自「経塚沿革考」宗教界三-二、三、1907/広瀬都巽「紀年銘鏡に就きて(1)」考古学雑誌一二-一二、1922/服部清道「比叡山金石志(続)」叡山学報一三、1937/蔵田蔵「経塚論三」MUSEUM一五二、1963/『東京国立博物館図版目録ー経塚遺物編ー』1967 |