白馬会展覧会

  • 国民新聞
  • 1900(明治33)/09/18
  • 6
  • 雑報

来る二十日より上野第五号館に於て開会す、其出品中には昨年来同会員 の着手中なりし大作及び新たに在仏国の諸大家 より特に送り来れるもあり其他澳国プラーグの画伯にして此程来朝中なる エミールオールリク氏も客員として同氏得意のオートリソグラ(日本風景)数点を出品 する由にて既に三百余点の多きに達せるが主なる出品は仏国 コラン筆絵画八枚(黒田清輝氏寄送)秋田英作筆肖像並に風景 画及び岡田三郎助筆風景画(以上仏国より送品各六七枚)小林萬吉筆読売り藤島武士筆裸体画、白瀧幾之助筆花嫁、長原孝太郎筆子守、湯浅一郎筆漁夫、中村■太郎筆子供の杏採り、中沢長光筆朝顔、矢崎千之助筆草花等也

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