凡例

  1. 本一覧は、白馬会の結成された明治29年6月前後の時期、明治29年から明治43年までの各年の白馬会展の開催時期、および白馬会の解散した明治44年3月において諸新聞に掲載された白馬会および白馬会展に関連する記事、図の一覧である。各年の展覧会開催時期以外の期間は未調査である。
  2. 掲載内容は次の7項目である。
    回展数、タイトル(記事のタイトル、挿図のキャプション)、筆者(執筆者、談話者)、紙名、日付(発行年月日)、頁(面)、種類(挿図番号)。なお、記事の種類については、展覧会評は展評、挿図は図、彙報欄などの記事は雑報、その他は雑として分類表記した。
  3. 本一覧作成のための調査は国立国会図書館所蔵の新聞複製資料(そのほとんどはマイクロフィルム)を対象として行った。
  4. 調査対象とした新聞は、当時の東京地区の主要紙である以下の新聞である。
    • 『国民新聞』…明治23年2月創刊→昭和17年10月『都新聞』と合併『東京新聞』と改題。
    • 『時事新報』…明治15年3月創刊。昭和11年12月『東京日日新聞』に合併。
    • 『中央新聞』…明治24年8月『東京中新聞』を改題。
    • 『東京新聞』『日刊人民』『人民』『人民新聞』…明治26年11月『めさまし新聞』創刊→明治28年12月『東京新聞』→明治31年10月『日刊人民』→明治35年2月『人民』→明治38年10月『人民新聞』と改題。
    • 『東京朝日新聞』…明治17年5月『自由燈』創刊→明治19年1月『燈新聞』→明治20年4月『めさまし新聞』→明治21年7月『東京朝日新聞』創刊→昭和15年9月『朝日新聞』と改題。
    • 『東京日日新聞』…明治5年2月創刊→昭和18年1月『毎日新聞』と改題。
    • 『日本』…明治22年2月創刊。
    • 『二六新報』『東京二六新聞』…明治26年10月『二六新報』創刊→明治37年4月『東京二六新聞』→明治42年12月『二六新報』→大正3年7月『二六新聞』→大正3年11月『世界新聞』→大正7年2月『二六新報』と改題。
    • 『毎日新聞』『東京毎日新聞』…明治3年12月『横浜毎日新聞』創刊→明治12年11月『東京横浜毎日新聞』→明治19年5月『毎日新聞』→明治39年7月『東京毎日新聞』と改題。
    • 『都新聞』 …明治17年9月『今日新聞』創刊→明治21年11月『みやこ新聞』→明治22年2月『都新聞』と改題→昭和17年10月『国民新聞』と合併『東京新聞』と改題。
    • 『報知新聞』…明治5年6月『郵便報知新聞』創刊→明治27年12月『報知新聞』と改題→昭和17年8月『読売新聞』と合併『読売報知』と改題。
    • 『やまと新聞』『日出国新聞』…明治19年10月創刊→明治33年11月『日出国新聞』→時期不明『やまと新聞』と復題。
    • 『読売新聞』…明治7年11月創刊。昭和17年8月『報知新聞』と合併『読売報知』と改題→昭和21年5月『読売新聞』と復題。
    • 『萬朝報』 …明治25年11月創刊→昭和15年10月『東京毎夕新聞』に合併。

    ここで示した各紙の創刊、変遷等のデータは、国立国会図書館編『全国複製新聞所蔵一覧(平成5年7月1日現在)』、平成6年11月、紀伊國屋書店による。

  5. 本一覧に掲載の新聞資料は、大学、研究機関等の図書館や各地の公立図書館を通じて、あるいは場合によっては個人で直接に、複製新聞を所蔵する図書館等に申請することによって、複写資料を入手できるはずであることを指摘しておく。各新聞の複製の所蔵状況については、前掲凡例5の国立国会図書館編『全国複製新聞所蔵一覧』を参照。
  6. 新聞記事には日付、頁、記事(とくに連載番号)等に誤植があるものがある。本一覧では日付、頁については正しい日付、頁に訂正した。
  7. 頁数が空欄の記事は、国立国会図書館所蔵の新聞複製で欠号、あるいは欠頁となっているもので、『近代美術関係新聞記事資料集成』、ゆまに書房、によって補った記事である。
  8. 明治35年に創刊され、白馬会とも関連の深い『美術新報』の記事、挿図については、昭和60年1月に八木書店より複製版が刊行され、すでに研究者に一般的に利用されている状況を考慮し、ここでは割愛した。
to page top