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蝋模の方
 春秋
  蜜蝋 四拾匁  松やに 拾匁
 夏
  蜜蝋 四拾匁  松やに 拾四匁
 冬
  蜜密蝋 四拾匁  松やに 六匁
 胡麻油にてこねる 冬は凡三匁といへとこれにてハ多し
 松やに細密のものハ松やに弐拾匁を法とす
 銅鍋にても鉄なへにても火にのせ先松やにを入れ
とかす 次に蝋を入れ勺子に油をつけてかき
まはし絽にて水中へこしこむ也 其後
適宜に手へ油をつけこねて形をつくる也
  七輪の火にて焼たる■ 〔「无礙菴」円印捺印〕