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 〔茶碗の図〕外もやう 前に同し 中もやう 唐草鳳凰 正倉御物にあるもやうにして殊によし 支那物なるへし
 〔茶碗の図〕小茶碗 中底に(癸の冠部がない文字)酉 
        外きくの花
   今一ツ前のより大也
   中柳にあし 鷺 おし鳥等 底に
(癸の冠部がない文字)酉 此両箇の文字ハ癸酉の二字
                   即其年の■支を記るせるもの也べし 
古来本朝ハ癸を(癸の冠部がない文字)ニ作る 支那に其所見也 
外国古物に記せしを見るハ此碗ヲ始てとす