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五月十日?遊館(すか丁■ふ村)にかもめ
を見物にて、手ハ至極よくつきたり、振もよし、
唯端多のはのところすこし早きに似たり、
五月十二日玉川鵜飼三二卒 墓 谷中墓地
松崎慊堂真跡巻中所見 五月十五日三田氏に見る 〔扇面図〕
一聲■饗
暑雲■
喚起■眠
端月翁
點々寫来
秋士句
■行斜上夕陽中
   新暦明■


玉川鵜飼三二
鵜飼玉川。一八〇七~一八八七。写真家。文化四年に生まれる。本姓は遠藤。通称は幾之助、三二。横浜でアメリカ人に写真技術を学び、江戸薬研堀で写真館を開く。明治五年正倉院宝物調査に加わり、以来古美術鑑定の道を歩んだ。晩年は東京谷中に自分が撮った写真を埋め、写真塚をたてた。明治二〇年没。

松崎慊堂
一七七一~一八四四。儒学者。明和八年に生まれる。朝鮮通信使の接遇等に携わった。渡辺崋山は門人。天保一五年没。