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綾綺殿ガクヤノ壁代(二字ミセケチ)幔〔図〕 外ノ幔〔図〕スミノグ ヲヽト 白 シト オフト 白 白 カラエアリ
茗陶録 髹飾録 樋口趨古よりかりるべし


樋口趨古
樋口光義。?~一八八八。徳川幕府の医官を務める。古器旧物を好み、とくに和漢の古印を収集、研究し於之天乃舎と称す。帝室博物館の雇員も務めた。明治二一年没。山田孝雄『典籍説稿』(西東書房、一九三四年)九五・九六頁を参照。

髹飾録
中国、明の黄成が著した漆工芸の専門書。日本では木村兼葭堂が写本を所蔵し、昌平坂学問所、浅草文庫、帝国博物館(東京国立博物館)へと伝えられた。今泉雄作もこの兼葭堂本を写し(写本は国立国会図書館蔵)、明治三二年より『国華』一二三~一五二号に「髹飾録箋解」を連載している。
参考文献:佐藤武敏「「髹飾録」について―そのテキストと注釈を中心に」(『MUSEUM』四五二、昭和六三年一一月)