前言
本データベースは、当研究所に寄附された、日本の伝統楽器や関連資料の蒐集家・及川尊雄氏(おいかわ たかお、1942-2018)旧蔵紙媒体資料(2,209点)の目録です。このデータベースの作成にあたり、『及川尊雄収集 紙媒体資料目録』(2021年3月、当研究所無形文化遺産部)を基に、刊行後に見つかった資料を加えた上で、当研究所に寄附された資料に絞り込んで、ひとまとまりの資料として捉えた方がよいメモ類などを再整理しました。
「及川鳴り物博物館」(2003-2015)館長として自ら蒐集した楽器とともに一部の関連資料を公開していた及川氏ですが、寄附された紙媒体資料を見ると、時代や国境を飛び越えた、日本の伝統楽器への幅広い視野が際立っています。一方で、京都の楽器商「佐竹招慶堂」・佐竹藤三郎、式部寮伶人・堀川久民/師克父子、箏三味線の製作販売者・今村権七、近代琵琶に関する特徴ある資料群も含まれています。
なお、表示の遺漏・誤りについてお気づきの場合は、mukei_tobunken@nich.go.jp(無形文化遺産部)宛にご教示いただければ幸いです。