前言

 本データベースは、当研究所が所蔵する山下菊二関連資料の目録です。
 山下菊二(1919-1986)は、シュールレアリスムを基調に、日本の土俗的なイメージを用いて、戦争や差別など社会問題を告発する作品を制作した、昭和時代を代表する画家です。その旧蔵資料などは、すでにいくつかの美術館に収蔵されておりますが、この度、当研究所にご寄贈いただいた資料は、菊二の夫人である山下昌子(1926-2014)が逝去するまで手元に置いていたものです。このなかには、菊二が撮影した写真、あるいは作品の材料として切り取られた印刷物など、作家・作品理解の重要な手がかりとなる資料はもとより、第二次世界大戦に応召し従軍したころや東宝映画教育映画部に勤務していたころの資料など含まれており、広く日本近代史を考えるうえで貴重な資料群といえます。

(作成年月日) 1930年代~2014年
(資料の数量) 1,295点(書架約6m)
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