作品ID | 3741 |
作品名 | 周文筆観音善財詢礼図 |
年紀 | 永享五年(1433) |
所蔵 | 所在不明 |
員数 | 一幅 掛幅装 紙本墨書 |
銘文内容 | 〔旧賛〕 (本文略) 仲方和尚嘗有一童子自十齢至十八載周旋于左 右不倦労役厥進退挙措殆乎仙陀婆也靖退閑居 之時殊克服勤竟無憚色奄息之頃自書小簡附以 周文公之画箑紙而奉于座下蓋旌長別之悃恋者 也仍愍彼意致之無一便与薙染俾円僧儀逐重命 文公図大悲尊像并善財詢礼之変相於其上而装 為幀軸由以前所奉之小簡而貼乎其背仗此賭之 則慈救之切悲愍之深不可測其涯焉余稟 厳命 不得去辞猥以蕪穢誌其始卒云 永享五年癸丑冬節後鷲峰愚極礼才焚香拝書 「愚極」〈(朱文方印)〉「(不明)」〈(朱文鼎印)〉 |
備考 | 愚極礼才(一三六三~一四五二)による賛のみが伝わった。相国寺の仲方中正の一弟子が死に臨んで書簡を認め、周文の扇画を添えて仲方に届けた。仲方はこれを嘆き、周文に観音に詢礼する善財童子を描かせて表装し、その裏に件の書簡を貼り付けたものという。当年の冬節は一二月一三日。 |
参考文献 | ○渡邊一『東山水墨画の研究〔増補版〕』中央公論美術出版、一九八五 |