a-01_0054.jpg 〔器物の図〕奈良大鐘 赤ハタ 時代ふるし 然れとも寛政中窯再 興の後の〔印〕也 廿年八月十三日隣家 素介子より贈らる 銘を餅屋としてたがやさんにて蓋をつくり薄茶器 につかハヽよろしからんと思へり 肥前稲佐焼といふものあり 土ハ赤土にて 荒くかわらけの如し 薬ハ萌黄薬にて 恰も高麗の如く上手也 白高麗の爵を見る つやに黄はみありて 上品也 〔図〕手つくね朱地急須 面白し 右之品素介君蔵