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〔罫紙三枚綴じの挟み込みあり〕
十九年五月五日片野邑平君の席
上にて展観せる奇品の略
 天神縁起殘缺
    畫所預土佐中務丞光弘筆 
前左京少進光芳鑑定
 祈雨法日記 壱巻
  醍醐 勝賢 傳得成賢


片野邑平
一八四一~一九一一。 天保一二年に生まれる。子で帝国博物館に勤務するなど近代最初期の文化財行政に携わった片野四郎とともに書画収集家として知られた。明治四四年没。米沢玲・安永拓世「光明寺所蔵羅漢図について 重層的な作品理解を目指して」(『美術研究』四三七、二〇二二年)を参照。

光弘
土佐光弘。室町時代の画家。土佐行秀(一説に土佐行広)の子。永享二年(一四三〇)後花園天皇の大嘗会に行秀が悠紀屏風を、光弘が主基屏風を描く。嘉吉三年(一四四三)絵所預となる。中務丞、土佐権守。