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浅草区西鳥越丁五番地 北爪有郷 千春門人
小石川区指ケ谷町七拾五番地 内田義脩 小嶋五一門人
本郷区菊坂丁五拾番地 宮川大三 新聞人
麻布区芝森元町二丁目四番地 松岡明義 古実家
小石川区久堅丁十八番地 河部弘蔵
北豊嶋郡坂本村三十二番地 木村正翁
小嶋五一
小島成斎。一七九六~一八六二。書家、儒者。寛政八年に生まれる。五一は通称。備後福山藩士。狩谷棭斎、松崎慊堂に師事し、古法帖や金石文を研究。文久二年没。
千春
高島千春。一七八〇~一八五九。絵師。安永九年に生まれる。京都錦小路高倉西に住し、文政(一八一八~三〇)頃、江戸本所に移り住む。有職故実に精しく、古画を多く臨写した。安政六年没。
松岡明義
一八二六~九〇。有職故実家。文政九年に生まれる。通称は重三郎、太郎。祖父辰方、父行義ともに有職学をもって久留米藩(福岡県)有馬家に仕えた。明義も家学を継承し有馬家江戸屋敷に仕える。日野家、竹屋家、裏松家に学ぶ。江戸幕府礼法師範も務めた。維新後は明治三年神祇権大史に任じられる。その後、式部寮、文部省などを経て、女子師範学校、皇典講究所の教授を務め、東京大学御用掛となる。一三年から『古事類苑』の編纂に従った。著作に『差貫考』『坐具類聚』『申酉雑記』がある。明治二三年没。