スフロー夫人(ユージェニー・シッテル) 1863~1942年

 ルイ=フレデリック・シッテル(1863~1921年)の妻。1888年に結婚した夫妻は、パリ5区トゥリエ通り9番地のオテル・スフローで1898年頃から1912年頃まで学生相手の下宿屋を運営していた。夫と協力してホテルを盛り立て、下宿人からは母親のように慕われた。とくに日本人には親切だったという。フランス留学中の和田英作が1903年に描いた夫人の肖像画(鹿児島市立美術館蔵)が残っている。


[参考文献]『パンテオン会雑誌』研究会編『パリ一九〇〇年・日本人留学生の交遊 『パンテオン会雑誌』資料と研究』(ブリュッケ 2004年)

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