茂木 習古 生没年不詳

 履歴の詳細については不明。水彩画家の三宅克己が1893(明治26)年頃に師事した石版画工として伝えられる。三宅の自伝『思ひ出つるまゝ』(光大社 1938年)には、習古について「その頃石版画の名工として、その名は最も高く、想像画の巧みなことは、驚嘆の外は無かつた」とあり、また1910年の渡欧の折には、日英博覧会の用件で渡英する習古らの一行と偶々同じ船に乗り合わせたことが記されている。


[参考文献]岩切信一郎「三宅克己の水彩画普及と石版画」(徳島県立近代美術館『水彩表現の開拓者 三宅克己回顧展』図録 2014年)

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