1859（安政6）年11月15日、江戸に生まれる。1875（明治8）年、国沢新九郎の画塾・彰技堂に入門して西洋絵画を学び、翌年には工部美術学校の彫刻学科に入学、ヴィンチェンツォ・ラグーザの指導を受ける。1889年に設立された明治美術会に所属するも、1896年には白馬会の旗揚げに参加。彫刻作品制作の一方で、1880年代前半頃から美術教材用の石膏模型の販売を始め、1910年には自らヨーロッパを巡遊して西洋美術の石膏像を購入し、事業の拡大を図った。1945（昭和20）年11月没。

[参考文献]田中修二編『近代日本彫刻集成　第一巻　幕末・明治編』（国書刊行会　2010年）