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研究所概要

ごあいさつ

 東京文化財研究所は昭和5(1930)年に設置されました帝国美術院附属美術研究所を母体とし、今日では無形文化財を含む文化遺産全般の調査研究、保存科学・修復技術に関する調査研究、文化遺産に関する国際協力を総合的に進めている他に類例が見られない研究所となっております。
 当研究所は国立文化財機構本部に設置されました文化財防災センターと連携し、東日本の拠点としても活動しています。現在、被災した文化財の修復に必要な真空凍結乾燥機などの施設整備を鋭意進めており、引き続き無形文化遺産も含めて予防や減災の観点も取り入れた文化財の保存方法に関する研究を積極的に進めてまいります。
 また、近年の新型コロナ禍で大きな影響を受けております無形文化遺産の現状につきまして、関係機関と協力をしながら実態調査を進めており、得られました情報を広く発信しております。
 今後とも、より効率的かつ効果的な組織運営を心がけながら、当研究所が文化財保護に関する総合的な調査研究や国際協力の拠点施設としてさらに発展するよう努力してまいりますので、皆様の御支援、御協力をお願い致します。

東京文化財研究所
 所長  齊藤 孝正


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シンボルマーク・デザイン:蓮見智幸 (東京藝術大学)
「文化財研究の拠点としての東京文化財研究所」の象徴として、一本の線を「人」という文字と「東京の頭文字のT」とを重ね合わせています。文化財を未来の人々に継承する様を、多面的な立体感をもった造形で表現しています。
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