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「かたち」再考 開かれた語りのために

表紙 「かたち」は何を語るのか?人々の営みのなかで生み出された「かたち」をめぐって、3日間にわたって開催されたシンポジウムの記録。
 本書は平成26年1月に開催された独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所の第37回文化財の保存及び修復に関する国際研究集会「「かたち」再考―開かれた語りのために」の報告書としてまとめられたものである。

2014年12月17日発行

目次

  刊行にあたって 亀井 伸雄
  第37回文化財の保存及び修復に関する国際研究集会  
趣旨説明
  なぜ、今「かたち」なのか 皿井 舞
基調講演 対談
  生まれてくる<かたち> イケムラ レイコ
田中 淳
セッション 1 : 群れとしての「かたち」
  セッション趣旨説明―近世日本絵画の人物表現の細部い注目して 江村 知子
  先史時代からみた「かたち」の概念─土偶や縄文時代の遺物の観察を通して サイモン・ケイナー
  「くり返す」 ということ─音楽の 「かたち」 と変化する伝承 高桑 いづみ
  蟠龍図の「かたち」と行為 ユキオ・リピット
  近代日本の行在所にみる様式の創造 小沢 朝江
  討議1 司会:江村 知子、荒川 正明

セッション 2 : 個としての「かたち」
  セッション趣旨説明―狩野芳崖、晩年の山水画から 塩谷 純
  美麗の術─国宝千手観音像の場合 小林 達朗
  「かたち」 への挑戦─岡田三郎助と藤田嗣治 内呂 博之
  ポロックをポロックとして見る─ジャクソン・ポロックのオールオーヴァーのポード絵画 大島 徹也
  歌の〈かたち〉─源俊頼の方法 渡部 泰明
  討議2 司会:塩谷 純、藤川 哲

セッション 3 : 「かたち」を支えるもの
  セッション趣旨説明―雪舟の「慧可断臂図」を例に 綿田 稔
  八幡縁起のローカリゼーション メラニー・トレーデ
  器―社会的形態、文明の記憶 崔 公鎬
  中国絵画史における「人格」と「かたち」─呉彬「山陰道上図巻」と価値評価の構造 塚本 麿充
  記憶のかたち─コスマ・ロッセッリ『人工記憶の宝庫』(1579 年)における天国と地獄の表象 桑木野 幸司
  討議3 司会:綿田 稔、佐藤 直樹
  ラウンドテーブル(総合討議) 司会:田中 淳、山梨 絵美子
  あとがきにかえて 田中 淳
著者・討議司会者等一覧

本書は平凡社より市販されています。
http://www.heibonsha.co.jp/book/b186659.html

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