与謝蕪村筆・寒山拾得図(復原襖、妙法寺蔵)

香川県丸亀市にある妙法寺は、江戸時代の画家で俳諧師でもあった与謝蕪村(1716~83)が明和5年(1768)に訪れて、多くの絵画作品を残したことで知られる寺院です。「蘇鉄図」(四曲一双屛風)をはじめとする6点の絵画作品が重要文化財に指定されています。そのうち「寒山拾得図」は、現状では寒山の顔の一部が損傷し、失われています。しかし、近年、東京文化財研究所が昭和34年(1959)に妙法寺で撮影したモノクロフィルムに、損傷前の状態が写されていたことがわかり、当初の図様が判明しました。そこで、東京文化財研究所は、この古いモノクロフィルムと、新たに撮影した高精細画像を用いて、損傷した襖絵をデジタル画像で復原するという調査研究を、妙法寺と共同でおこないました。令和4年(2022)11月に復原した襖を妙法寺本堂に奉安し、令和5年(2023)3月に報告書を刊行しました。このデジタルアーカイブでは、「寒山拾得図」のほか全ての妙法寺所蔵与謝蕪村作品の高精細画像をご覧いただけます。

寒山拾得

寒山拾得図

カラー画像・復原画像・昭和34年(1959)撮影モノクロネガ写真・近赤外線画像

蘇鉄図

蘇鉄図

カラー画像・近赤外線画像

山水図

山水図

カラー画像・近赤外線画像

竹図

竹図

カラー画像

寿老人図

寿老人図

カラー画像