東京文化財研究所 >第53回オープンレクチャー かたちからの道、かたちへの道
第53回オープンレクチャー
かたちからの道、かたちへの道
 

2019年11月1日(金)・ 11月2日(土)
いずれも午後1時30分~午後4時30分
東京文化財研究所・地下セミナー室
受講無料・要申し込み
一日目の参加申し込みは受付を終了いたします。二日目については、お申込みいただけます。

東京文化財研究所文化財情報資料部では、毎年秋に研究成果を一般に公開するための講座を開いています。
今年も下記の通り、2日連続で4人の講師による講演会を行います。(チラシ:PDF/3.4MB)

上野の山文化ゾーンフェスティバル (台東区のウェブサイトが開きます)

2019年11月1日(金)
午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
大徳寺伝来五百羅漢図と「禅苑清規」―描かれた僧院生活―
米沢 玲(東京文化財研究所 文化財情報資料部 研究員)
羅漢は、超人的な能力を備えながら人に近い姿をした尊格で、大いに信仰をあつめてきた。中世には多数の絵画や彫刻が作られたが、大徳寺に伝わる五百羅漢図は中国・南宋時代の貴重な作例として、とりわけ注目されてきた作例である。百幅から構成される大徳寺本のなかには、寺院での日常生活を送る羅漢たちの姿が描かれており、絵画と現実をつなぐ表現として興味深い。本発表では北宋時代に成立した寺院の規律書『禅苑清規』を手がかりに、大徳寺本の僧院生活の描写を詳しく見ていきたい。


広隆寺講堂阿弥陀如来坐像のかたちと込められた願い―願主「永原御息所」の人物像を起点として―
原 浩史(慶應義塾志木高等学校 教諭)
京都・広隆寺講堂本尊の阿弥陀如来坐像は、9世紀を代表する木彫の丈六仏である。その願主は史料から淳和天皇のキサキであった「永原御息所」と知られ、一般に淳和の冥福を祈っての造立とされるが、異論もある。注目されているのは、胸前で両手とも親指と薬指を結ぶ特徴的な印相である。そこで本発表では、「永原御息所」の人物像を再検討することで、願主が像に込めた願いとかたちとの関係について、あらためて考えてみたい。

 
2019年11月2日(土)
午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
日本唯一の伝世洋剣、水口レイピアの調査と研究
小林 公治 (東京文化財研究所 文化財情報資料部 広領域研究室長)
滋賀県甲賀市水口には戦国大名加藤嘉明(1563-1631)所持という一振りの見慣れぬ剣が伝わる。発表者は2013年に同地にてこの剣の存在を知り、以来国内外の研究者と様々な手法で調べてきた。その結果、この剣がルネサンス期のヨーロッパで使われたレイピアという長剣であり、しかも当時最先端の技術を用いて日本国内で忠実に模造されたものであることが明らかとなった。この発表ではこうした成果とこの剣の持つ歴史的意味について報告したい。


SPring-8による刀剣研究最前線:制作技術の解明に向けて
田中 眞奈子 (昭和女子大学 歴史文化学科 専任講師)
近年、放射光や中性子の分野で新規技術の開発や既存技術の改良が進んでおり、それらの分析技術を用いることで非破壊でも文化財の様々な情報を得ることが可能になってきた。本発表では、職人の勘や経験に基づき不明な点が多い日本刀などの制作技術の解明を目的に、大型放射光施設SPring-8で鉄鋼文化財を分析して得られた最新の研究成果を報告する。また、水口藤栄神社所蔵のレイピアの分析結果についても紹介したい。


受講方法
10月1日(火)より
受付を開始します

受講には事前申し込みが必要です。
下記Eメール、ファックス、往復はがきのいずれかで、東京文化財研究所文化財情報資料部宛に、お申し込みください。
いずれの場合も、必ず「オープンレクチャー受講申し込み」を表題に(メールの場合は件名に)明記のうえ、
  • 希望日
  • 御住所
  • 御氏名
  • ふりがな
  • 電話番号
  • ファックス番号(ファックスでお申し込みの方)
をお書き添えください。
ファックス用申し込み用紙はこちらからダウンロードできます。(PDF/48KB)
一日目の参加申し込みは定員に達しました。二日目についてはお申込みいただけます。

■定員:各日120名(申し込み先着順)
■受講料:無料
■申し込み期限:2019年10月25日(金)
(各日定員になり次第、締め切らせていただきます)
■申し込み・問い合わせ先
東京文化財研究所文化財情報資料部
〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43
電話03-3823-4829 ファックス03-3823-2371 E-mail: kjkenkyukai@tobunken.go.jp
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