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文化財保存修復に関するワークショップ
-額縁の歴史・技法と保存修復について-

主催 独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 保存科学研究センター
独立行政法人国立美術館 国立西洋美術館
開催日 2025年10月29日、30日、31日
会場 【午前・講義】東京文化財研究所 地下セミナー室
【午後・実習】国立西洋美術館 1階 彫刻修復室
定員 全日参加
午前の講義 90名、午後の実習 15名
(希望者多数の場合は、参加申込フォームにご入力頂いた内容をもとに選考を行います。)
参加費 無料
申込方法 以下ウェブサイトにアクセスして、所定のフォームからお申込みください。
申込締切 2025年8月17日(日)
プログラムの詳細・参加申し込みについては以下をご覧ください。
https://ncar.artmuseums.go.jp/events/collections/conservation/workshoplecture/post2025-2299.html

開催趣旨

絵画を鑑賞するとき額縁は作品本体と切り離せないものですが、その重要性について国内では理解が少なく、また保存修復に関する情報は非常に乏しいこともあり、これまで美術館関係者の課題となってきました。日本の油彩画の歴史は主に近代から始まり、美術館が所蔵する古い作品は、多くの場合、額縁の中におさめられています。しかし、時代が下るにつれて伝統的な額縁が使われなくなる傾向とも相まって、今日では額縁に関する知識や保存修復に関する情報は手に入りにくい状況にあります。

この度のワークショップでは、イギリスで額縁家具修復士としてご活躍されるバロウ由紀子(Yukiko BARROW)氏をお招きして、イギリスにおける額縁の歴史と制作技法から今日における保存修復までをご説明いただくとともに、実習では、ギルディングや色合わせ、クリーニングなど、イギリスで行われている保存修復処置について、サンプルを用いて実践的にご指導いただきます。

プログラム

日付 場所 内容
10/29
(水)
9:15 Tobunken 受付
9:45 開講式 挨拶(東京文化財研究所長 齋藤孝正)および趣旨説明
10:00〜12:00 講義 「ヴィクトリア&アルバート美術館における、額縁修復・制作の展示のケーススタディ」
13:30〜17:00 NMWA 実習 シリコーンを用いた型どりによる石膏部材作製、サンプル板への下地塗り・研磨
10/30
(木)
9:30〜12:00 Tobunken 講義 「額縁の歴史、スタイル、修復例」
13:30〜17:00 NMWA 実習 アクリルギルディング、オイルギルディング
10/31
(金)
9:10〜9:40 NMWA 実習 オイルギルディング
10:00~12:00 Tobunken 講義 「グレージングの歴史と今日の課題」
13:15〜16:30 NMWA 実習 トーニング(上塗り色合わせ)、クリーニング
16:30〜17:00 閉講式 挨拶(国立西洋美術館長 田中正之)

(講義、実習ともに日本語で行います。)

【お申し込み・お問い合わせ】

国立アートリサーチセンター

作品活用促進グループ

住所: 〒102-0073 東京都千代田区九段北1-13-12
北の丸スクエア2階
電話: 03-6910-0499 FAX 03-6910-0756
E-Mail: collections@artmuseums.go.jp
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