趣旨
2023 年に始まった軍事衝突により、スーダンの文化遺産および博物館は大きな被害を受けました。専門家らは避難先のカイロに緊急対策本部を立ち上げ、被害状況の把握や略奪された収蔵品の回収を行いながら国際的な支援を訴え、ブルーシールド・スーダン国内委員会の設立を試みています。本シンポジウムは困難な状況にある中にあっても活動を続けるスーダン人専門家らを迎え、文化遺産分野と外交分野から紛争被災文化遺産や博物館の保護と国際支援のあり方について話し合います。*ブルーシールド(Blue Shield)はユネスコの「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」(通称:1954年ハーグ条約)に基づいて設立された、武力紛争下の文化遺産を守るための国際組織です。また武力紛争等の被害から保護するために文化遺産に取り付けられる、青と白の盾形の紋章もまたブルーシールドと呼ばれます。
主催 | 文化庁 独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 |
共催 | ICOM 日本委員会、日本イコモス国内委員会 |
協力 | スーダン共和国外務省、独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター、NPO 法人映画保存協会、Safeguarding Sudan’ s Living Heritage、National Corporation Antiquities and Museums、文化遺産国際協力コンソーシアム |
後援 | 明石書店、日本アフリカ学会、国際協力機構(JICA) |
日時 | 2025年8月16日(土) 13:30〜16:30(13:00開場) |
開催方式 | 対面開催 |
会場 | 東京文化財研究所(東京都台東区上野公園13−43) |
言語 | 日本語、英語(逐次通訳) |
参加費 | 無料 |
定員 | 100名(先着順) |
申込締切 | 2025年8月15日(金) 先着順 |
プログラム
13:30~13:35 | 開会あいさつ 齊藤 孝正(東京文化財研究所 所長) |
13:35~13:50 | 趣旨説明 石村智(東京文化財研究所無形文化遺産部 部長) |
13:50~14:30 | スーダンからのメッセージ【逐次通訳】 当日会場にて登壇者をご紹介します。 |
14:30~14:50 | 被害状況報告 関広尚世(京都市埋蔵文化財研究所) |
14:50~15:10 | 被災博物館の復興に向けて 青柳正規(ICOM 日本委員会委員長、元文化庁長官) |
15:10~15:30 |
被災文化遺産の保護に向けた取り組み 岡田保良(日本イコモス国内委員会委員長、文化遺産国際協力コンソーシアム副会長) |
15:30~15:50 | 危機に瀕する動的映像資料の保護 石原香絵(NPO 法人 映画保存協会代表) |
15:50~16:10 | ブルーシールドの意義と役割 栗原祐司(ICOM 日本委員会副委員長) |
16:10~16:25 | 質疑応答 |
16:25~16:30 | 閉会あいさつ |
申込方法
下記申込フォームよりお申込みください。【申込締切:2025年8月15日(金)先着順】
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=CEMC3c24YEKhj2QXiRhXAjC-R99zZe9JgW8p1H-CbgZUNUpQRjNNMUVQWjRZVkpaUkNNTURZVlhDNSQlQCN0PWcu
問合せ先
東京文化財研究所 無形文化遺産部
石村 智(ishimura-t6y@nich.go.jp)