開催趣旨
現実空間と仮想空間を融合させるXR技術の文化財分野への応用が注目されています。XR技術によって、精密な記録、計測、図化とアーカイブだけでなく、教育や一般普及の分野で新たな体験を提供することが可能となっていることに加え、文化財デジタルツインデータの蓄積が進むことで、都市開発、防災など多分野での実践が、文化財にも適用されるようになっています。
前回、奈良文化財研究所で開催したXRミートアップ奈良では、日本国内において先駆的に文化財XRに取り組む自治体、企業が事例紹介を通じて最新技術を周知し、文化財の保存・活用分野におけるXR技術導入の促進を目指し、多数の参加者を得て成功裡に終えることができました。今回、東京文化財研究所を会場として開催するXRミートアップ東京では、国内における博物館、文化財保存・活用だけにとどまらず、東京文化財研究所が拠点となって進めている文化遺産国際協力の分野にも焦点を当てながら、学術研究、行政実務の関係者と、技術開発者との交流を深め、取り組みの拡大と展開を推進することをねらいとしています。
日時 | 2024年11月24日(日)10:00-17:00 |
会場 |
東京文化財研究所地下セミナー室、会議室 (〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43) ※専用駐車場はありません。公共交通機関でお越しください。 |
共催 | 東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター、株式会社ホロラボ、株式会社桑山瓦(ykuw-design)、奈良文化財研究所 文化財情報研究室、公立小松大学次世代考古学研究センター |
定員 |
120名 ※要事前申込 以下リンクよりお申込みください。(申込締切:11月21日) https://forms.gle/PWkjU6U1tw7Ji92i8 |
参加費 | 無料 |
概要
プログラム
9:30 | 開場 |
10:00 | 開会挨拶 |
10:05 | セッション1:高田祐一(奈良文化財研究所) |
10:20 | 基調講演:中尾智行(文化庁 博物館支援推進室 文化観光担当調査官) |
11:05 | セッション2:淺田なつみ・長尾琢磨(東京文化財研究所) |
11:35 | 展示紹介 |
12:10 | 昼食休憩 |
13:40 | セッション3:藤原龍(株式会社ホロラボ) |
14:10 | セッション4:XR平城京(奈良文化財研究所・桑山優樹(株式会社桑山瓦/ykuw-design)・株式会社STYLY) |
14:40 | セッション5:佐々木宏展(長野市立更北中学校教諭) |
14:55 | セッション6:野口淳(公立小松大学次世代考古学研究センター) |
15:10 | ディスカッション:司会 野口淳(公立小松大学次世代考古学研究センター・産業技術総合研究所) |
15:45 | 展示体験 |
16:50 | 閉会挨拶 |
17:00 | 終了 |
展示
- 公立小松大学次世代考古学研究センター「文化遺産国際協力でのXR・3D活用」
- 須坂市技術情報センター科学クラブ・長野市立更北中学校ものづくり部理科班「3Dアーカイブで博物館脱出大作戦:リアルにつなぐ物語」
- 千葉大学 加戸研究室「戸建て木造住宅の施工現場のための4D+セマンティック出来形モデル」
- 飛騨市・石棒クラブ「石棒神経衰弱」
- 慶應義塾大学大学院理工学研究科 進士さくら、藤代一成「民具文化財のバーチャル操作体験に向けた関節体の動作再現」
- 株式会社STYLY「リアルメタバースプラットフォームSTYLY」
- 株式会社ニコン映像ソリューション推進室「ボリュメトリックビデオ」
- レフィクシア株式会社「iPhoneが万能測量機に!点群スキャンもAR表示もこれひとつ&LRTK Phone」
- 株式会社ホロラボ「Apple Vision Pro体験(沖本家モデル、樹木モデル)、3DGaussian Splattingデモ(京都清水寺参道)、高速大規模点群描画システム「Dawn」デモ(富士山点群、東京都点群)」
- 奈良文化財研究所・ワイクウーデザイン・STYLY「XR平城京 東京ドーム1473個分の面積をCGモデル化!」
- 東京文化財研究所「文化遺産保護と3次元計測(ロビー展示)、バーミヤン・アンコールVR体験」
- 京都府城陽市教育委員会「発掘調査成果に基づく古代の役所の3DCG復元映像」