伝統的なものづくりや芸能などの「無形文化遺産」は、様々な自然素材と、それらを採取・加工する知恵や技によって支えられています。そして素材を安定的に確保するためには、素材を提供してくれる「人間にとって豊かな自然環境」が必要です。
しかし近年、里山の荒廃によって適材の確保が困難になったり、動物や虫の食害が深刻化するなど、無形文化遺産の継承を足元から揺るがす危機的な状況が各地で報告されています。
そこで、森と共に育んできた知恵や技の実態を広く知っていただき、いま継承の現場で直面している課題や問題意識を広く共有することを目的に、本シンポジウムを開催いたします。
開催日 | 2024年8月9日(金) 13:00~17:00(開場12:30) |
会場 | 東京文化財研究所 地下セミナー室・ロビー |
参加費 | 無料 |
申し込み |
要申込。定員先着80名 ※開催は終了しました。 |
プログラム
13:00-13:10 | 開会挨拶・趣旨説明 |
13:10-14:50 |
実演・解説(各解説10 分)・パネル展示ほか 「カエデ類でつくる小原かご(滋賀)」 実演:荒井 恵梨子(作り手)「サルナシとバッコヤナギでつくる面岸箕(岩手)」 実演:延原 有紀 (作り手) 「ヨシでつくる篳篥のリード」 実演:中村 仁美 (篳篥奏者) 「キリでつくる文化財保存桐箱」 実演:小島 秀介 (美術木箱小島) 「里山の木でつくる削り花」 解説:関田 徹也 (作り手) |
15:00-15:40 |
講演 「文化の基盤としての自然」蒔田 明史(秋田県立大学 副学長・植物生態学) |
15:40-17:00 |
事例報告「無形文化遺産を支える森・知恵・わざ」 「森を使う知恵と技-籠を例に」 今石 みぎわ(東京文化財研究所 無形文化遺産部)「素材を育む自然・社会環境-ヨシを例に」 前原恵美(東京文化財研究所 無形文化遺産部) 「森と職人を繋ぐ-キリを例に」 倉島 玲央(東京文化財研究所 保存科学研究センター) 総括(登壇者・共同研究者によるコメントと総括) |
【申込方法】8月2日(金)までに、1.お名前・ふりがな、2.メールアドレスまたはお電話番号、3.ご住所(後日報告書の郵送をご希望の方のみ)を下記までお知らせください。
※開催は終了しました。
【お申し込み】
E-Mail: | mukei_tobunken@nich.go.jp |
電話: | 03-3823-4927 |