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海外の文化財を守る日本の伝統技術

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(写真撮影:城野誠治)

 この展示では書画を作り、鑑賞し、修復し、保存していくために必要不可欠な材料と技術についてご紹介します。文化財が様々な材料と技術が複合的に用いられて形作られていることを実感して頂くため、長大な絵巻仕立ての展示と致しました。併せて和紙・絵絹・絵具・唐紙・装潢の道具などの実物も展示ケースにて展示しています。
 今日では、ここで紹介する材料や道具を作る技術、文化財を修復する技術自体も守っていく必要があり、国の重要無形文化財、選定保存技術に指定、認定されています。一方で、これらの日本で培われてきた技術や材料は広く海外でその有効性が認知され、海外の文化財修復に応用されてきています。当研究所では日本の修復技術や材料に関する正しい知識の普及のため、海外向けの研修事業も行っております。
 海外に所在する日本の美術作品は、日本文化を紹介する文化大使ともいうべき役割を担っています。そこで、海外の美術館などで所蔵されている日本の美術作品を調査し、所蔵館との研究交流を行っています。さらに緊急性・必要性の高い作品については保存修復協力事業を実施しています。
 日本の優れた伝統技術によって、世界の文化財が守られ、後世に伝えられていくことにご理解いただければ幸いです。


ご協力頂いた方々(敬称略):有限会社久保製紙、廣信織物有限会社、株式会社喜屋、小林刷毛製造所、株式会社修護、株式会社東京松屋、唐源・小泉幸雄、山岸美術木工合同会社、中島洋一



 
和紙 紙漉


絵絹の織成


絵具の精製

 
刷毛作成


絵を描く


糊の準備

 
肌裏打ち


江戸唐紙


屏風下地骨 枘(ほぞ)切り

 
絹織物


漆塗り

 
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