東京文化財研究所 >第49回オープンレクチャー モノ/イメージとの対話
第49回オープンレクチャー
モノ/イメージとの対話
 

2015年10月30日(金)・ 10月31日(土)
いずれも午後1時30分~午後4時30分
東京文化財研究所・地下セミナー室
※ご応募が定員を超えましたので、受講お申し込み受付は終了いたしました。

東京文化財研究所企画情報部では、毎年秋に研究成果を一般に公開するための講座を開いています。
今年も下記の通り、2日連続で4人の講師による講演会を行います。(ポスター(PDF/2.36MB))

上野の山文化ゾーンフェスティバル 上野の山文化ゾーンフェスティバル講演会一覧(PDF/1.0MB)

■2015年10月30日(金)午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
仁和寺阿弥陀三尊像と宇多天皇の信仰
皿井  舞(東京文化財研究所 企画情報部 主任研究員)
十世紀の画師たち
―東アジア絵画史から見た「和様化」の諸相―

増記 隆介(神戸大学大学院 人文学研究科 准教授)
 京都・仁和寺阿弥陀三尊像は、平安時代の9 世紀末に宇多天皇が父の光孝天皇の菩提を弔うために造立した像である。偏袒右肩に衣を着用し、阿弥陀の定印という印相を結ぶ姿の本像は、これ以降によくつくられる阿弥陀像の最初期の像であり、また後の11 世紀に完成する平安後期様式(和様)の端緒と見なされることが多い。9 世紀末から10 世紀にかけては仏教・神祇をはじめとする基調が変化し、次代の文化が萌芽する時期にあたる。本発表では、図像形成などをはじめとする本像の諸特徴について、こうした時代背景を踏まえながら再考してみたい。  鎌倉時代の『古今著聞集』には、「(巨勢)公忠よりさきは、かきたる絵、生きたる物のごとし。公茂以下、今の体には成りたるとなん」という絵画史上著名な評言がある。10 世紀後半に絵画様式の大きな変化があったようだ。この間、東アジアでは唐の滅亡(907 年)から五代十国を経て、北宋が成立(960 年)する。そして、983 年奝然が入宋し多くの文物をもたらした。東アジアの再編と文化の変容が、絵画様式とどのように関わるのか、画師をめぐる史料から考えたい。

■2015年10月31日(土)午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
与謝蕪村の絵画に見る和漢
安永 拓世 (東京文化財研究所 企画情報部 研究員)
池大雅の山水画を考える
―二つの「六遠図」を手がかりに―

吉田 恵理 (静岡市美術館 学芸課係長)
 18 世紀の日本を代表する画家であり、俳諧師であった与謝蕪村(1716 ~ 83)は、画家として本格的な活動を始めた時期に、自らの画風を「漢流に擬す」と述べ、また、弟子には、「俳諧を知る近道は漢詩を読むことだ」と説いた。だが、晩年の蕪村が到達したのは、中国的な漢のスタイルと、日本的な和のスタイルが同居し、一体化した、蕪村独自の芸術である。本発表では、蕪村が絵画表現の中で、どのように和と漢を意識し、摂取し、混交させていったのか、そのプロセスに迫りたい。  日本文人画の大成者の一人、池大雅(1723 ~ 76)は、舶載された画譜や絵手本、中国画などから文人画様式を習得して独自に展開し、日本の山々を、そして未踏の中国の景勝地をも描いて見せた。今回は、中国画論に取材するも、中国では決して画題になることはない、遠近法を論じた「六遠」を画題とした二作品を中心に、大雅が“日本の”文人画家とされる所以を、その筆法の魅力に触れつつ、作品に付された漢詩人や儒者による題、跋などを読みながら考察したい。

受講方法
※ご応募が定員を超えましたので、受講お申し込み受付は終了いたしました。
*抽選となりますが、台東区募集分については10月15日(水)まで申し込みを受け付けております。詳細はこちらをご覧ください。

申し込み・問合せ先
東京文化財研究所企画情報部
〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43
電話03-3823-4829 ファックス03-3823-2371 E-mail: kjkenkyukai@tobunken.go.jp
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