東京文化財研究所 >第43回オープンレクチャー 人とモノの力学
第43回オープンレクチャー
人とモノの力学
 
2009年10月2日(金)・ 3(土)
いずれも午後1時30分~午後4時30分
東京文化財研究所・地階セミナー室
受講無料・要申し込み
■終了しました■
 
東京文化財研究所企画情報部では、毎年秋に研究成果を一般に公開するための講座を開いています。
今年も下記の通り、2日連続で4人の講師による講演会を行います。

■2009年10月2日(金)午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地階セミナー室
「異国」をこしらえる —「玄奘三蔵絵」をめぐって—
土屋貴裕 (東京文化財研究所企画情報部研究員)
宋朝からみた日本僧 —仏法・国土と文物交流の世界—
塚本麿充 (大和文華館学芸部員)
求法のため、様々な困難を乗り越え印度へとおもむいた玄奘三蔵の物語は、東アジアの仏教文化圏において様々なイメージを生み出してきた。日本においては、鎌倉時代後期、南都興福寺において「玄奘三蔵絵」という絵巻が制作されている。見たこともない中国・西域・印度という「異国」の地を、鎌倉時代の絵巻はいかに描いたのか。「玄奘三蔵絵」、並びに同時代の関連作品から、そこに表わされた「異国」イメージを読み解いてみたい。 日本は中国から多くの文物を受け入れてきた。では、中国はなぜ与え、また何を与えなかったのだろうか。今回は、仏教が重要な力をもった宋時代、それに引き寄せられるように入宋した人々を、中国社会がいかに受け入れたかを考える。我々は見知らぬ相手もモノによって知ろうとする。当時の文物交流の世界から、中国にとって日本とは、そしてそれが東アジアの文化をいかに形成しくのかを考えてみたい。

■2009年10月3日(土)午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地階セミナー室
大谷探検隊収集西域壁画の光学的調査
中野照男 (東京文化財研究所副所長)
チベット宗教世界と大谷探検隊
白須淨眞 (広島大学講師)
東京国立博物館と韓国国立中央博物館が所蔵する大谷探検隊収集西域絵画は、ミーラン遺蹟、キジル石窟、クムトラ石窟、ベゼクリク石窟、アスターナ古墳などからもたらされた。それらの顔料や彩色技法を、光学的な手法や蛍光X線分析を用いて調査した結果、地域、時代、形状等による差がはっきりと見えてきた。炭素14による年代測定が導入されるなど、西域絵画の年代観の見直しが進む今、大谷探検隊収集西域壁画の美術史的な位置付けを問い直す。

チベット宗教世界と大谷探検隊との密接な関係は、1908年の清国・五台山におけるダライラマ13世と大谷光瑞の弟・尊由との会談に始まる。英国のラサ侵攻によって蒙塵の身となっていた13世との接触は、チベットを焦点化する当時の国際政治社会に対するアクションと見なされ、以後、大谷隊は国際政治社会のなかに注視されていくこととなる。従来未承知のこの様相を、新たに見出した日英の外交記録によって解き明かしていく。


受講方法
受講には事前の申し込みが必要です。往復はがきに「オープンレクチャー参加申し込み」と明記の上、参加希望日、氏名、住所、電話番号を記入して下記宛にお申し込みください。 申し込みはファックスでも受け付けます。返信のためのファックス番号を必ず書き添えてお申し込みください。
申し込み用紙はこちらからダウンロードできます。
  (Microsoft word文書/29KB)


定員:各日80名(申し込み先着順)
受講料:無料
申し込み締め切り2009年9月25日(金)
(終了しました)
申し込み・問合せ先
東京文化財研究所企画情報部
〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43
電話03-3823-4829 ファックス03-3823-2371
黒田記念館特別公開
2009年11月3日(火)~11月8日(日)午前9時30分〜午後5時
黒田記念館は、上野の山文化ゾーンフェスティバルにあわせて11月3日(火)から11月8日(日)まで毎日午前9時30分から午後5時まで特別公開します。 また通常の公開は、9月5日(土)より毎週木曜日および土曜日の午後1時から4時までです。入場は無料です。
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