本文へ
黒田記念館
>
黒田清輝について
>
グレー紀行
グレー紀行
黒田清輝とグレー・シュル・ロワン
グレー滞在日記
グレー探訪
グレー滞在日記
◀ 戻る
◀ 1892.12.14
1892.12.23 ▶
1892.12.15
十二月十五日 木
霧雨日より也 少しなまぬくし 朝一時間程菊の花ヲ論ず 晝後ハ一時半頃から霜菜と鞠ヲ研究 和郎一寸と來たが又$ムール$ニ遊ニ行くと云て出て行て仕舞た 夕方例の如く和郎が來た 奴と一緒ニ宿屋ニ行て宿屋の婆娘 次男ナドと酒など飲ながら笑ヒ話ヲす 和郎がお雪先生の寫眞ヲ一枚オレニ呉れた 夜食後美陽家ニ行き八時頃ニ和郎の處ニ行ク 下女お竹をお酌と云次第で昨夜の如クぬくめた葡萄酒ヲ飲む 九時ニ内ヘ歸る 今朝貧ニ端書でおそくも來る日曜ニハ出懸て行と云てやつた
▲