令和6年4月5日
東京文化財研究所は,この度,文化財を加害する害虫の種の推定を補助する現場診断用ツールの提供を開始しましたのでお知らせします。
- 概要
- サイト情報
- お願い
資料保存の現場では文化財害虫が見つかったその場で図鑑を開いて加害種を調べることが大変であり,スマートフォン等で簡易に検索できるツールの提供について,かねてよりご要望を頂いておりました。さらに近年では,ニュウハクシミなど外来種と考えられる新しい文化財害虫が確認されたり,ガス燻蒸剤の販売事情の変化があったり,湿度制御温風殺虫処理など新しい対策が開発されたり、文化財の生物被害対策を取り巻く状況が大きく変化しており,情報の速やかな開示も求められています。
このようなご要望に応えるために本サイトを立ち上げました。今後も更新を重ねながら現場で役立つ実践的なツールとして開発を進めていく予定です。
https://www.tobunken.go.jp/ccr/pest-search/top/index.html (検索エンジンから「文化財害虫検索」で検索) |
本サイト内で公開活用してもよい文化財害虫や被害事例の画像をご提供いただけましたら幸いです。今後は画像をもとにAI技術を使って加害種の推定が可能になるサービスの提供を目指しています。これらについての技術支援や共同研究等のお申し出がありましたら、下記までご連絡いただけますと幸いです。
〔担当〕
東京文化財研究所 保存科学研究センター
生物科学研究室(島田潤・佐藤嘉則)
電話:03-3823-2268
E-mail:seibutsu_tobunken@nich.go.jp