東京文化財研究所 > 第37回文化財の保存及び修復に関する国際研究集会

第37回文化財の保存及び修復に関する国際研究集会
「かたち」再考 ―開かれた語りのために―
日時:2014年1月10日(金)―12日(日) 終了しました。
場所:東京文化財研究所セミナー室

戻る
開催趣旨
申込方法
申込フォーム
プログラム
English

開催趣旨


イケムラレイコ「マロヤ湖のスキーヤー」(豊田市美術館蔵)

 本シンポジウムでは、人々の営みのなかで生み出される「かたち」を対象とします。立体感、スケール、色調、マチエール。あるいは文学における文体や踊りの所作なども広義の「かたち」に含まれます。

 「かたち」にはさまざまなものが込められています。いつ頃、どのような人が、どのようにしてつくったのか。どのように受け取られ、どのように伝えられてきたのか。その特徴、材料・技法、何らかの痕跡をつぶさに観察することから手がかりを得て、こうしたことを明らかにしようとする試みが重ねられてきました。有形の「かたち」をあつかう分野、たとえば考古学や美術史学では、「かたち」そのものにもとづく編年構築がある程度完了し、「かたち」の変遷が理解されるに至りました。しかしその方法にも限界があるようで、現在では「かたち」の背後にある機能や利用形態といった側面に目が向けられるようになってきました。(続きを読む)

パンフレット (PDF/3MB)




参加申し込み方法

終了しました。

参加ご希望の方は事前登録が必要です。事前登録された方以外はご参加いただけません。


10・11日の会場は東京文化財研究所セミナー室です。
また12日は発表者全員によるラウンドテーブルディスカッションを行います。会場は東京文化財研究所会議室です(受付は締め切りました。ご参加のお申込みをされた皆様には確認証をお送りしています)。


参加費:1,000円を当日受付でお支払ください(レセプションにご参加の場合は、別途2,000円を申し受けます)。レセプションは1月10日(金)18:00―20:00に、東京文化財研究所地下1階ロビーで開催します。

 

    

問い合わせ先:東京文化財研究所 企画情報部 国際シンポジウム事務局

〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43 Phone:03-3823-4829/2997

Fax:03-3823-2371

E-mail: sympo2013@tobunken.go.jp




プログラム詳細および要旨

1月10日(金)10:00―16:50
趣旨説明
        皿井 舞(日本彫刻史)
基調講演 対談
        イケムラレイコ(アーティスト)、田中淳(日本近代絵画史)
Session 1 :群れとしての「かたち」
        趣旨説明:江村 知子(日本絵画史)
        発表:サイモン・ケイナー(考古学)、高桑いづみ(日本音楽史)、ユキオ・リピット(日本絵画史)、小沢朝江(日本建築史)
レセプション(18:00-20:00)
1月11日(土)9:30―17:50
Session 2 :個としての「かたち」
        趣旨説明:塩谷 純(日本近代絵画史)
        発表:小林達朗(日本絵画史)、内呂博之(修復家)、大島徹也(西洋近現代美術史)、渡部泰明(和歌文学)
Session 3 : かたちを支えるもの
        趣旨説明:綿田 稔(日本絵画史)
        発表:メラニー・トレーデ(日本絵画史)、崔公鎬(韓国近代工芸史)、塚本麿充(中国絵画史)、桑木野幸司(西洋美術・建築・庭園史)
1月12日(日)10:00―12:00
ラウンドテーブル(総合討議)



組織委員会

  

委員長 :亀井伸雄(東京文化財研究所長)

専門委員 :島尾新(学習院大学教授)・鈴木廣之(東京学芸大学教授)・玉蟲敏子(武蔵野美術大学教授)・松本透(東京国立近代美術館副館長)

常任委員 :石崎武志・六川真五・川野邊渉・岡田健・田中淳・山梨絵美子 (以上、東京文化財研究所)




このシンポジウムは美術史学会による後援、および公益財団法人東芝国際交流財団ならびに公益財団法人ポーラ美術振興財団による助成を受けています。

 
 
©独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所