東北の箕(榎美香氏写真提供)

東北地方を中心とする山間地域では、剥いだ一枚の樹皮を折って作る「皮箕(かわみ)」が広く使われてきました。

フジや竹でつくる箕が職人の手によるものであるのに対し、皮箕は各家で作られる場合が多く、簡便ながら機能的なかたちに仕上がっています。材料となる樹皮には、サワグルミをはじめ、ケヤキ、スギなどが用いられます。

映像「皮箕をつくる―福島県大沼郡昭和村」

この映像は、福島県昭和村で50年ぶりにサワグルミの皮箕(ふき箕)を復元した様子を記録したものです。

※本編のほか記録編(約3時間弱)も製作しており、所内限定で閲覧可能です。閲覧をご希望の場合は無形文化遺産部までお問合せください。

撮影年 2018年
製作年 2020年
実 演 猪股良雄・押部僚太
調 査 國井秀紀
撮 影 佐野真規
構 成 今石みぎわ
編 集 市川晃一郎
協 力 井上美登里、鈴木克彦、水野江梨、昭和村教育委員会
制 作 東京文化財研究所
※この映像は東京文化財研究所無形文化遺産部が研究・伝承のために作成したものです。
※ 無形文化遺産部の許諾なく、 この映像を営利的に利用・改変することは出来ません。

参考文献

  • 鈴木克彦「奥会津・箕の物語 二〇〇七」『福島県立博物館紀要』22号 2008年