タイトル:御殿庭での玉城ミスィルル(18:12)
日時:1978年12月17日 沖縄・久高島
久高ノロのティルルが終わると、外間ノロウメーギと両ノロは、外間ノロさまのティルルに替えましょうと唄い、玉城ミスィルルに移行する。110分という本作品の時間的制約に、省略は仕方がないが、イザイホーの核心的な部分が明確に現れているのがこのティルルである。原音の書起こしとその現代語訳で、イザイホーへの理解が深まればと思う。イザイホーの精緻に組上げられた数々の神遊びに一貫するのは、神女たちの切実な願いであり、それを信仰の力で実現しようという決意である。ティルルが終わると一同は円陣を解きつつ、ニライカナイの方角である東に向かって整列し、神々への深い感謝を表す。神女たちが御殿庭を退場すると、広場に残されたお神酒の桶に二人のナンチュが近づき、ふるまいの準備が始まる。参列者全員にふるまわれた後、お祝いのカチャーシーでイザイホーは締めくくられる。達成感と、開放感に全員が浸っている。
