タイトル:ウプティシヂ香炉の継承②(12:14)
日時:1978年12月14日 沖縄・久高島
イザイホーの第一日目、旧暦11月15日、ナンチュ(神女集団への入会者)たちは西海岸沿いにあるイザイガー(禊をする井泉)で禊をする。その後、ナンチュの家では、ウプティシジの継承が行われる。ナンチュの家のティンユタ(各家庭の司祭者)は家人と祭具の準備をする。禊をおえた女性は洗い髪を長くたらしている。ティンユタは火の神、トゥパシリ、床ヌ神(床の神)にウコウを供え、ウプティシジの香炉を迎えに行くための祈願を行なう。ナンチュは、白サージ(白ハチマキ)とウコウ(御香)、移動用の香炉を持ち、司祭者のティンユタに従い母方の祖母の家に行く。ティンユタは同家の火神、トゥパシリ、床ヌ神に祈願する。ティンユタはトゥパシリの香炉の灰を三回仮の香炉に移し入れ、移動用の香炉にウコウも移してナンチュの自宅に戻る。祖母の香炉の灰をナンチュの香炉に移すことによって、祖母のウプティシジを継承することができる。母方の祖母のカミを継承することによって、神女集団に入会する資格が得られたと考えられるのである。
