タイトル:イザイガーとウプティシヂ香炉の継承(7:48)
日時:1978年12月14日 沖縄・久高島
昔、久高島の生活用水は、西海岸の幾つかのガーと呼ばれる井泉によっていた。祭の第一日目早朝、その一つ、イザイガーで、ナンチュとなる女性たちは斎戒沐浴して、村へ戻る。この日から御殿庭の前を東西に走る小径が規制線となって、以北は部外者の立入りが禁じられた。戻ってくる女性たちをそこで待って撮影した。家に戻った女性は、盆に小さな香炉や器を載せて、実家に向かう。祖母が拝んでいたウプティシヂを引継ぐためである。それぞれの家の祭祀を取仕切るのは、祭祀者(ムトゥガミ)で、それに母親など近親者が付き添う。祖母の香炉の灰や線香を持参した器に移し、自分の家に持帰り、自分の香炉に移し替えると、シヂが香炉にのり移ると考えられている。これはイザイホーにおける核心的な神事である。
