【加害対象物】
木材(古材)、本
【被害の状態】
食害
【加害するステージ】
幼虫
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【分布】
全世界的に存在
【形態的特徴】
色:茶色(濃褐色)の下地に黄色い毛が密生している
大きさ:4~5mm
特徴 :鞘翅(前翅)に点刻の筋がある
11節ある触角の 4-8 節は小さく、先端3節は長い
【生態・加害の特徴】
好条件下では1年1世代。夜行性。辺材や心材を食害する。古材の表面に3mmほどの円い虫孔がある場合、ケブカシバンムシによる被害であることが多い。糞はたわら状。虫孔の大きさや糞の形はクロトサカシバンムシも非常に似ている。
【予防と管理上の注意点】
被害の早期発見に努める
※幼虫の寄生蜂であるクロアリガタバチは人を刺す。
【対処】
文化財の大きさによってガス燻蒸、低酸素、二酸化炭素、低温、高温処理を行う。建物全域などの広範囲の場合での処理として湿度制御温風処理の開発が行われている。
【東文研登録遺伝子】
BOLD SYSTEM:
CDBLM058-21
【参考資料】
関連論文:
・ | 軸装の昆虫による被害について |
森八郎・新井英夫 |
『保存科学』第20号(1981) pp.27-35 |
・ | PCR法によるフラスからのシバンムシ類の種同定手法の検討 |
轟 丈瑠・島田 潤・篠崎(矢花)聡子・小峰幸夫・原田正彦・ 廣原嵩也・原 拓也・川本邦男・藤原裕子・藤井義久・佐藤嘉則 |
『保存科学』第63号(2024) pp.1-13 |
→ その他の論文等