【加害対象物】
木材(ラワン材など)、竹材
【被害の状態】
食害
【加害するステージ】
幼虫
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【分布】
日本全国、海外でも複数報告がある。
【形態的特徴】
体長3~7mmほどの甲虫。幼虫期の栄養状態で大きさに変動がある。色は赤褐色から暗褐色。細長い。アフリカヒラタキクイムシに非常によく似る。違いはヒラタキクイムシは①メスの腹部腹側の末端節に毛束がないことと、②前頭楯片と後頭楯片の間が凹んでいること(後藤(2003)『森林科学』38巻 )。鞘翅(硬い羽根)には明瞭な条線(筋)が複数あり、体全体が微毛で覆われている。
【生態・加害の特徴】
広葉樹の柔らかい辺材を食害することが多い。繊維方向に食い進む。アフリカヒラタキクイムシの方が繁殖力が強く、被害がヒラタキクイムシから外来種のアフリカヒラタキクイムシに置き換わりつつある。
【予防と管理上の注意点】
広葉樹の辺材の使用を避ける。
【対処】
小規模の資料、作品であれば材料によってガス燻蒸、低酸素、二酸化炭素、低温などの殺虫処理を行う。低温殺虫が簡単でよく用いられる。
【参考資料】
参考論文:
→ その他の論文等