背景:毎年10月17日の「国際無形文化遺産の日」は、祭礼、芸能、伝統工芸、地域の知恵や慣習など、人類が継承してきた無形文化遺産の価値を再認識する機会として位置づけられています。近年、気候変動の影響による自然災害の激甚化や災害リスクの増大に伴い、地域社会における文化継承と防災の両立が国際的課題となっています。特に地域社会に受け継がれてきた伝統知識や実践は、災害の予兆把握、土地利用、資源管理、建築技術、伝統芸能・技術・工芸、共同体の相互扶助などを通じて、防災・減災に極めて重要な役割を果たしてきました。また近年では、こうした伝統知識と現代科学・技術を融合することで、より効果的かつ持続可能な防災の実現に寄与することが認識されつつあります。しかし、防災政策や都市計画の議論では、依然として有形文化財中心の視点が強く、無形化遺産との連関を包括的に議論する機会は限られています。

目的:本ウェビナーでは、国際防災の日(10月13日)及び国際無形文化遺産の日(10月17日)を記念し、無形文化遺産とりわけ地域社会に受け継がれてきた伝統知識や実践が、防災・減災とレジリエンス強化に果たす役割に着目します。災害の記憶や口承、土地利用の知恵、伝統的建築技術、資源管理、伝統芸能・技術・工芸、共同体の相互扶助の仕組みなど、多様な知識体系が現代においてどのように活用され得るのかを、国内外の事例を通じて検討します。また、伝統知識と現代科学・技術の融合による新たな防災アプローチの可能性を議論し、文化継承と持続可能な都市づくりを両立するための国際的な枠組みの活用や、国際機関や専門家組織との国際的連携と実践の方向性を探ります。

主催:独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所・立命館大学歴史都市防災研究所
後援:日本イコモス国内委員会・明日の京都 文化遺産プラットフォーム

発表者:
• 金 度源(日本)、立命館大学理工学部教授、ユネスコチェア・チェアホルダー(開会・趣旨説明)
• アラー・シャクル(パレスチナ) パレスチナ無形文化遺産専門家
• 久保田裕道(日本) 東京文化財研究所無形民俗文化財研究室長
• 向井純子(日本) 立命館大学衣笠総合研究機構客員准教授、ユネスコチェア・コチェアホルダー
• 益田兼房(日本) 日本イコモス国内委員会、文化遺産防災国際学術委員会
• 石村 智(日本) 東京文化財研究所無形文化遺産部長(総括・閉会)
• 高橋 暁(日本) 日本イコモス国内委員会(司会)

参加申込(事前登録制):
https://forms.cloud.microsoft/r/FCyygkUE0X
締切:10月9日(金)

* 本ウェビナーの使用言語は英語・日本語です。同時通訳はありませんが、ZOOMの字幕翻訳機能によって英語の報告も日本語字幕で表示されます。

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