東京文化財研究所無形文化遺産部では、毎年、公開学術講座を開催し、当研究所の取り組みを多くの方に知っていただく機会を設けております。

令和7年11月7日(金)に開催する今回の公開学術講座のテーマは、「普及から考える伝統芸能の継承」といたしました。伝統芸能を継承するためには普及が欠かせませんが、日本では早くから伝統芸能にふれることのできる普及の機会が必ずしも十分ではないという声もあります。そこで本講座では、学校教育内外における伝統芸能教授の調査事例を起点に、伝統芸能普及のための工夫を紐解き、そこから継承につながる糸口を探ることにしました。これを機会に、異なる地域・環境にも生かせる普及・継承のアプローチや、共通の課題について共有できれば幸いです。

当日は、学校教育の一つの基準となる学習指導要領や教科書に直接携わっている方、教員養成を通して学校現場に関わっている方、今まさに伝統芸能のジャンルで活躍されている若手~中堅の演奏家の方をお迎えして、伝統芸能の普及から継承への道筋について多角的に捉えたいと考えています。皆様のご参加をお待ちしております。

 

■開催日時 令和7年11月7日(金) 12時30分受付開始 13時00分開始 16時50分終了予定

■会場 東京文化財研究所(〒110-8713 東京都台東区上野公園)地下1階セミナー室

※東京文化財研究所アクセス

■入場料 無料(要申し込み、先着100名

■プログラム

12:30 受付開始

13:00 開会挨拶 齊藤孝正(東京文化財研究所所長)

13:05 趣旨説明 前原恵美(東京文化財研究所)

13:15 講演「学習指導要領と教科書の中の伝統芸能」飯田勉(文部科学省初等中等教育局教科書調査官)

13:35 報告①「東京都の学校における伝統芸能体験の取り組み」鎌田紗弓(東京文化財研究所)

13:55 報告②「沖縄県における学校内外での伝統芸能普及の取り組み」前原恵美(東京文化財研究所)

=====14:15~14:35 休憩 =====

14:35 演奏・対談①

  • 長唄『鞍馬山』 唄 杵屋勝四寿  三味線 杵屋勝司郎
  • 対談 杵屋勝四寿、杵屋勝司郎、鎌田紗弓(聞き手)

15:10 演奏・対談②

  • 琉球古典音楽『本花風節(むとぅはなふうぶし)』『下出し述懐節(さぎんじゃしすっくぇーぶし)』

歌三線 棚原健太

  • 対談 棚原健太、前原恵美(聞き手)

=====15:45~15:55 小休憩=====

15:55 座談会 飯田勉、杵屋勝四寿、杵屋勝司郎、棚原健太、小塩さとみ(宮城教育大学教授)、

前原恵美、鎌田紗弓

16:45 閉会挨拶 石村智(東京文化財研究所 無形文化遺産部部長)

■お申し込み方法

お申込みフォームにて、10月31日(金)までにお申し込みください。

※お申し込みの確認後、東京文化財研究所無形文化遺産部より、フォームにご記入いただいたメールアドレス宛てに申し込み受理のご連絡を差し上げます。1週間以内に折り返し連絡が無い場合は、お手数ですが下記の問い合わせ先までご連絡ください。

■お問い合わせ(独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 無形文化遺産部)

TEL:03-3823-2435(担当:前原)

メール:mukei_tobunken@nich.go.jp