【加害対象物】
毛皮、羽毛、絹製品など幅広い
【被害の状態】
食害
【加害するステージ】
幼虫
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【分布】
日本全土、汎世界中
【形態的特徴】
成虫は2~3mmほどの甲虫。黒の下地に橙や白の模様が入りまだらに見える。比較的円に近い楕円形。幼虫は褐色と白の縞模様で毛に覆われている。腹部末端に毛束がある。
【生態・加害の特徴】
絨毯や着物などを食害する。成虫は屋外では花に集まり花粉を食べている。成虫は白い物に集まる習性があり、白い服を着ていると体について屋内に入ってきてしまう。昆虫調査のトラップにかかった昆虫を食べに来ることが多く、トラップでよく見つかる。長期間トラップを放置するとこの虫の発生源となってしまう。よくホコリにまみれて抜け殻が落ちている。
【予防と管理上の注意点】
害虫の死骸などを食べるため清掃をして害虫の死骸が床などに落ちていないようにする。白い服を着てきたときは部屋に入る前に体につけてしまっていないかチェックする。トラップの放置をしない。
【対処】
文化財の材質によってガス燻蒸、低酸素、二酸化炭素、低温、高温処理を行う。
【東文研登録遺伝子】
BOLD SYSTEM:
CDBLM005-19
CDBLM008-19
【参考資料】
参考論文: