ヒメカツオブシムシ
Attagenus unicolor japonicus
スケール
  • 【加害対象物】
  • 動植物標本、絨毯や衣服、乾燥食品など
  • 【被害の状態】
  • 食害
  • 【加害するステージ】
  • 幼虫
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  • 【分布】
  • 日本、韓国、アメリカから記録がある
  • 【形態的特徴】
  • 成虫は4-6mmほどの甲虫。黒色で楕円形な見た目。頭部は小さく、触角の先端1節が大きくなっている。幼虫は茶色いっぽく細長い。腹部末端に多数の毛がついている。
  • 【生態・加害の特徴】
  • 食害のスピードが速く、被害が大きい。幼虫でも活発に移動する。食害のスピードが速いことから、動物や魚などの骨格標本の作製に用いられる場合もある。成虫の死体は幼虫の餌となるため、成虫がきれいな状態で残ることは稀である。よくホコリに交じって抜け殻が発見される。
  • 成虫も脱出の際に穿孔。
  • 【予防と管理上の注意点】
  • 服について室内に侵入するケースが多い。餌となりそうなホコリや動物・昆虫の死骸などを清掃。
  • 【対処】
  • 文化財の材質によってガス燻蒸低酸素二酸化炭素低温高温処理を行う。
  • 【東文研登録遺伝子】
  • BOLD SYSTEM:
  •   CDBLM009-19
  •   CDBLM010-19
  • 【参考資料】
  • 参考論文:
  • 新設博物館における生物的問題
    新井英夫・森八郎
    『保存科学』第19号(1980) pp.1-8